「特別企画」 ジョナス・メカス特集  パート2 「ミニ・マニフェスト」

ジョナス・メカス―George Eastman Honorary Scholar for artistic achievementー受賞スピーチの一部。少しまじめな話になる、と前置きをしたうえで三項目からなる「ミニ・マニフェスト」を読み上げた。以下、内容の要約。

1)8mm、16mm、35mmのフィルムで撮影された作品は、それぞれ8mm、16mm、35mmで上映する。文化施設を自称するようなところは16mmを35mmで上映したりしてはいけない。(ウォーホルのスクリーン・テストをビデオで上映しているMoMAを名指しで批判)

2)どの国もフィルム作品を製作、上映し続けることができる(フィルム製造、現像、上映)施設を作る。

3)フィルムの廃退は自然の掟だと認めたうえで過去の遺産としての価値を見出す人間性を自覚する。

ちなみにこれまでの受賞者には、映画監督のジョン・フランケンハイマーやジェームス・アイボリー、そして俳優のデニス・ホッパーやジェフ・ブリッジを含む。(S.O)
(2011年4月9日)